「Fluxを使い始めて2年になります。以前は2Dシステムを使用していましたが、Fluxは3Dソリューションだったので切り替えました。Fluxのおかげで製品を早期に市場へ投入できるようになり、あらゆるパラメータを考慮できるので、我々の技能も大幅に高まっています」
Xavier Pain, CEO gulplug
すでに自動車業界には非接触式の充電ソリューションもいくつか登場していますが、それらは電磁誘導を利用するため非常に高価であり、供給電力も限られています。一方、Gulplug社の磁気を利用した最新の自動接続式コンダクティブ充電ソリューションは、価格競争力に優れ、大電力化が容易であり、HF放射の問題も全くありません。
Fluxを用いた次世代充電技術の開発
Gulplug社の開発したSelfplug®は直径約50cmの地上コネクターと、車に装着する車両プラグで構成されています。充電するにはプラグを地上ユニットの中心部にピッタリ合わせる必要があるのですが、Gulplug社はプラグをデバイスの中心部に誘導して固定するため、電磁気と永久磁石と組み合わせたソリューションを開発しました。
Fluxを使って全ての磁気問題をモデル化することにより、プラグが適切な位置に誘導、挿入され、動作することを確認できました。Altairのツールは、プラグを誘導する電磁力の発生に必要なデバイス内部のコイルのサイズと位置を決定することにも役立ちました。こうして、電磁力の発生場所、プラグの開発、そしてそれをソケットに固定する方法についての指針をFluxから得られました。
エンジニアは今もモックアップを作成して、Fluxの結果を検証するための試験を行っています。コストのかかる試作に取り掛かる前に、ソフトウェアツールでデバイスのモデルを簡単に作成し、顧客や自動車メーカー、装置サプライヤーと簡単に共有できます。