Altairのソリューション
日々の数百万件にも上る取引、数千の口座、数十万ものデータを可視化するシステムを自社で一から開発するのは、時間的にもコスト的にも現実的ではありません。そこでImagine社は、2009年に自社製品に埋め込むことができる可視化システムを徹底的に調査し、その結果選ばれたのが、ストリーミングデータフィード処理、高度な時系列分析、SDKの3つが評価されたAltair Panopticon ™ です。Imagine社のエンジニアは、Panopticonのビジュアル分析とデータ処理機能をImagineプラットフォームに完全に埋め込むことにしました。
カバレッジやプレゼンテーションなど顧客が求める複雑なニーズに対してもPanopticonのダッシュボードを使用でき、複数のレベルの集計やドリルダウンを容易に行うことができるようになりました。さらに、顧客との丁寧なコミュニケーションを通じて、眼前のタスクを的確に処理するために必要な情報を絞り込み、それらが表示されるように各ダッシュボードの設定を行うことも可能になりました。
2009年以降、Imagine社はPanopticon開発チームと緊密に連携し、機能の追加や新たな開発プラットフォームへの移行、クラウドへの移行を行っています。現在では新しいモジュールのほぼすべてに、インタラクティブ性の高いリアルタイムダッシュボードが基本要素として組み込まれ、Imagine社の従来のデスクトップUI、ブラウザ、モバイルデバイスから利用できるようになっています。
結果
Imagineのデータ処理および分析機能とPanopticonの可視化機能を組み合わせたことで、ポートフォリオマネージャーやリスクマネージャーだけでなくコンプライアンスオフィサー、投資家、CFOまでもがファンドのVaRを的確に把握でき、ストレステストの実行やパフォーマンスの監視が可能になりました。
Imagine社はPanopticonとの連携後、可視化機能を搭載したリスク管理・コンプライアンスプラットフォームを60日足らずで市場に投入し、これに伴う開発コストを推定85万ドル節約しています。また、リアルタイム可視化だけでなく、市場動向や取引活動の影響予測機能により他社との差別化にも役立てています。同社によれば、こうした機能強化の結果、平均的な販売サイクルを従来の半減にまで短縮したといいます。