「従来の2次元の鍛造や加工のプロセスは、これ以上最適化できないだろうと考えていました」
「最終的に完成したクランクアームは、以前のバージョンと同じ重量でありながら、25~50%(試験によって異なる)も剛性がアップしたと同時に、強度も大幅に向上しました」
Heynen氏は、これらのコンセプトを自身のCADプログラムに取り込み、最終的な設計を構築しました。Heynen氏は、「設計が完了した後、Inspireを使って生成した設計に基づき鍛造金型を作成しました。最終的に完成したクランクアームは、以前のバージョンと同じ重量でありながら、25~50%(試験によって異なる)も剛性がアップしたと同時に、強度も大幅に向上しました。降伏点の上昇が、剛性の上昇に直結したのです」と、述べています。
solidThinking Inspireをコンセプト生成に使用したことで、RaceFace社は、製品設計プロセスを大幅にスピードアップできただけでなく、以前のバージョンよりも強度の高い、ユニークな設計の製品を生み出すことに成功しました。理想的なコンセプトを生成してから、CADで設計の細部を作り込んだことで、設計のやり直し回数を削減しました。さらに、対称や抜き方向などの製造性制約条件を利用し、2次元鍛造での製造に適した部品を設計することができました。
今後の計画
Race Face社は、solidThinking Inspireをコンセプト生成に使用することのメリットを身をもって実感しました。以前の製品よりも剛性の高いクランクアームを作成できただけでなく、極めてユニークな設計の製品を実現できたのです。今後、Race Face社はsolidThinking Inspireを継続的に活用して、設計の重量軽減をより一層進めたいと考えています。